© 2015  灰谷孝

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原始反射

発達の遅れや凸凹が考えられる場合には、感覚・知覚・運動に未熟さがあり、そのことが発達の遅れと見られる要因となっています。これらの能力を引き出せれば発達の助長につながります。そのためには身体全体における感覚や運動の刺激が特に重要となります。

 

■原始反射とは
 

原始反射を知ることは、子どもの行動や姿勢の「何故?」を理解することです。原始反射は、胎児が生き残り、成長するために子宮内で現れる「反射的(自動的)な動き」で脳幹によってコントロールされています。胎内から始まり、生後1年くらいには、見られなくなる赤ちゃんの自動的本能的な動きの総称です。原始反射は出生するプロセスに必要や将来の生活の土台づくりに大変大きな影響があると考られ赤ん坊の初期の発達に重要です。

 

一つの反射が出現→発達→統合(卒業)してまた次に必要な反射が出現する、といったようにドミノ倒しのように順番に、連続的に現れます。臨界期の子どもが、生き残るために大切な役割を果たします。(臨界期とは、生後初期のある期間で、神経が集中的に作られたり、回路の組み換えが盛んに行われたりする、特に感性豊かな時期です。)反射を統合(卒業)して中枢神経系が発達すると、より高次の脳(大脳)によって、その働きは抑制されていきます。一歳くらいを超えて原始反射を保持したままになると、日常生活で「自動的」に「不適当」な反応をするために、これが原因となって学習や振る舞いに一見不適当な影響を及ぼします。

 

例えば「集団行動が難しい」「感情のコントロールが出来ない」「集中できない」などです。これが、「原始反射を保持している」ことによる生きづらさ、学びづらさの仕組みです。反射を保持したままでいること自体は、病気でも症状でもありませんが、それによって、本人が生きづらさやお困り感を持っている場合、その統合を扱うことは全く新しい解決になります。

 

■原始反射の種類

 

原始反射は数多くありますが、生活や運動学習の改善向上のために扱う代表的な反射は以下のとおりです。

 

・恐怖麻痺反射・・・感覚過敏や引っ込み思案や極度な不安

・モロー反射・・・歩行・運動のぎこちなさや多動、落ち着きのなさ、多動性

・パーマー(把握)反射・・・手の不器用さ 書字の問題

・新生児プランター反射・・・足の過敏さ、歩く走るなどの不器用さ

・探索/吸綴反射・・・話し言葉の不明瞭、滑舌、味覚過敏(好き嫌い)

・脊髄ガラント反射・・・おねしょ、落ち着きのなさ、脊柱側弯

・バビンスキー反射・・・足の変形、ねんざぐせ、足の過敏さ

・緊張性迷路反射・・・姿勢の悪さ、あらゆる視覚の課題、読字の困難、バランスの悪さ

・非対称性緊張性頸反射・・・身体と動きの左右差、視覚の課題、読み書きの難しさ

・対称性緊張性頸反射・・・猫背、奥行き視覚の困難、食べこぼし、運動の苦手

 

原始反射についてのより詳しい情報はこちらにまとめてあります。

 

原始反射とは 一般社団法人ここ・からだ

 

また、こちらのページでは原始反射の簡易チェックができます。

 

原始反射自己診断(無料チェック)